2026年02月10日公開
Krantz(クランツ)社は、ドイツ・アーヘンに本社を置く1882年創業の空調メーカーです。3つの事業部門(吹出口・水式空調部門、フィルター・ダンパー部門、空気環境ソリューション)があり、このうち、吹出口と水式空調を担う部門では、天井・壁・床に組み込まれた吹出口から冷温水を流すチルドビームなどの大型の空調機器まで多彩な製品群を展開しています。自社研究施設で気流や快適性を科学的に検証することで、高い品質と信頼性を追求しています。
出典:Krantz社webサイト https://krantz.de/en/company/
Krantz社の製造では、設計データから材料管理、工程進行までが統合的に管理され、製品品質が安定する仕組みが整っています。完全自動化ではなく、製品特性に応じて人の判断を残すことで、目に見えない品質まで丁寧につくり込まれている点が特徴です。
同社の強みは、吹出口の性能を実験で裏付ける文化にあります。気流の広がり方や温度分布、ドラフト発生など、机上では捉えにくい部分まで検証し、快適性を数値と体感の両面で確認しています。特に床吹出口では、足元に不快な風が当たらないよう速度・角度を調整するなど、用途に応じたきめ細かな設計が行われています。
出典:Krantz社webサイト https://krantz.de/en/research-development-en/
Krantz社の吹出口は、建築空間に馴染む主張しすぎないデザインが特徴です。視覚的ノイズを抑えるデザインと多様なバリエーションにより、オフィスから研究施設まで、必要な性能と意匠を両立させやすい点が建築側から高く評価されています。
研究と製造が密接に結びついているため、同社の技術者は、構造や性能が“なぜそうなっているか”を根拠とともに説明できます。こうした体制は、製品への理解と責任が現場に根付いている証であり、長期的な使用を前提とする空調端末にとって大きな安心材料となります。
出典:Krantz社webサイト https://krantz.de/en/research-development-en/
吹出口は小さな器具ですが、空間の快適性や静粛性を支える重要な存在です。
Krantz社は、研究に基づく性能設計と安定した品質管理を両立し、“見えないところで空間の質を支える”メーカーとして信頼性を築いてきました。建築空間の価値向上を目指すプロジェクトにおいて、同社の吹出口は確かな選択肢と言えるでしょう。