2021年03月30日公開
弊社、Webサイト内の製品情報で製品を特徴で6つのカテゴリーに分けていますが、今回のコラムはホール・階段教室・体育館観客席向けというアプリケーションに適した空調システム・吹出口を紹介致します。
日本でも省エネルギーや温熱快適性・換気効率向上の為、座席空調が多く採用されています。クランツ社があるドイツではオペラハウスのようなホールではほとんどが座席空調を行い、下から上向きの気流を作り出しています。その気流は混合気流・置換換気気流問わず採用されています。
壁から吹出す場合もあります。その場合には温熱快適性はもちろん、意匠性・静音性も求められます。
座席近くに設置しパーソナル空調として使います。
・丸型床吹出口
座席下に設置します。座席下でドラフトフリーの状態にする、もしくは気流が椅子の背に這わせるように設置します。ドラフトを避ける為に共用部とは異なる風量で設計して頂く必要があります。
・蹴上部置換換気吹出口〈Q-SR・Q-SL〉
蹴上部に設置します。置換換気気流を前方へ吹き出します。丸型・ライン型2種ございます。
・蹴上部ライン型ツイスト吹出口〈SD-L〉
蹴上部に設置します。ライン型でありながらツイスト(混合)気流を吹き出します。
・高誘因型ライン吹出口〈IN-V〉
居住者が風向・風量を調整することで簡単に気流感・温熱感を制御できます。
・風向可変ノズル吹出口〈DW-V2〉
特殊な内部構造により風量・到達距離に対する騒音が低く抑えることができます。低騒音を求められるホールに最適です。
・旋回流壁吹出口〈WL〉
ライン型でありながら特殊な内部構造により気流が回転します。それによって気流が安定し大きな到達距離を確保しています。
・角型置換換気吹出口〈Q-R〉
体育館ではアリーナ周囲の壁に設置されます。吹出口の変形を防ぐ為に吹出口前にルーバーを設置するケースがあります。ホールでは空間後方上部に溜まりやすい熱気を処理する為に後方脇に設置されます。