第2回:床吹出方式と置換換気方式

2020年11月13日公開

床吹出方式

前回の記事で触れた「床吹出方式」と「置換換気方式」について説明しましょう。

床吹出方式とは、床を二重床(OAフロア)にしてその空間を空気の通り道にし、二重床に設置した吹出口から空気を供給する方式です。

日本では当社が1980年代に紹介をはじめ、その後OAフロアの急速な普及とともに大規模本社ビルや庁舎、劇場などを中心に採用事例を増やしてきました。

 

 

                                                            

                    某所への採用例              丸型床吹出口 KB200-ORH-IST

 

 

吹出口の一般的な直径は200mmで、吹出した瞬間に室内空気を強く誘引することで風速は急速に減衰し居住者近くでは柔らかい気流になり、人やOA機器の熱が生み出す上昇気流とともにCO₂や汚染物質を部屋の上部に静かに押し上げてゆきます。OAフロアの位置を変えることでレイアウト替えにも簡単に対応できる、気流感がほしいところでは持たせることができる、等々の特徴があります。                                                           

置換換気方式

置換換気方式とは、一般に床面や壁近くに吹出口を配置して極めて低い風速で空気を供給する方式です。吹出口は円筒形・角型をしていて吹出し面風速は0.5m/sを切るような低風速です。

 

 

               

                      某工場への採用例              円筒型置換換気吹出口 VA-ZD

 

 

この方式は欧米では主に劇場、工場で盛んに採用されていますが、当社もクランツ社の製品を2000年頃から積極的に紹介し、今では多くの工場で採用頂いています。吹出した気流は極めて低い風速なので、工場のオイルミストや匂い、汚染物質をかき混ぜることなく静かに天井まで押し上げてゆくことで、人のいる居住域の空気質を改善することができます。

 

さて、次回はそれぞれの方式についてさらに詳しく見てゆきましょう。