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2020.11.13 すべて / 置換空調 / 床吹出空調
第2回:床吹出方式と置換換気方式
前回の記事で触れた「床吹出方式」と「置換換気方式」について説明しましょう。 床吹出方式とは、床を二重床(OAフロア)にしてその空間を空気の通り道にし、二重床に設置した吹出口から空気を供給する方式です。 日本では当社が1980年代に紹介をはじめ、その後OAフロアの急速な普及とともに大規模本社ビルや庁舎、劇場などを中心に採用事例を増やしてきました。 某所への採用例 製品写真 吹出口の一般的な直径は200mmで、吹出した瞬間に室内空気を強く誘引することで風速は急速に減衰し居住者近くでは柔らかい気流になり、人やOA機器の熱が生み出す上昇気流とともにCO₂や汚染物質を部屋の上部に静かに押し上げてゆきます。OAフロアの位置を変えることでレイアウト替えにも簡単に対応できる、気流感がほしいところでは持たせることができる、等々の特徴があります。

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2020.11.10 すべて / 空調と換気
第1回:withコロナ時代の空調・換気
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっています。当初、感染は接触感染、飛沫感染で起こるとされていましたが、ここに来て「エアロゾル(マイクロ飛沫)」による感染の可能性が話題になっています。エアロゾルとは5ミクロン以下の微小な飛沫で、それより大きな飛沫のように重力で落下せず、一定時間空気中を浮遊します。 距離を取ることやマスクをすることだけでエアロゾル感染を防止することは困難であり、「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」¹⁾に提言されている通り、「いかに換気を良くするか」が感染防止の焦点であることは間違いありません。

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