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2021.03.30 すべて / 置換空調 / 床吹出空調
第10回:ホール・階段教室・体育館観客席向け吹出口の活用事例
弊社、Webサイト内の製品情報で製品を特徴で6つのカテゴリーに分けていますが、今回のコラムはホール・階段教室・体育館観客席向けというアプリケーションに適した空調システム・吹出口を紹介致します。 日本でも省エネルギーや温熱快適性・換気効率向上の為、座席空調が多く採用されています。クランツ社があるドイツではオペラハウスのようなホールではほとんどが座席空調を行い、下から上向きの気流を作り出しています。その気流は混合気流・置換換気気流問わず採用されています。 壁から吹出す場合もあります。その場合には温熱快適性はもちろん、意匠性・静音性も求められます。

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2021.02.26 すべて / 学会・協会・団体
第9回:海外空調学会 最新情報
REHVA・ASHRAEはそれぞれ欧州・米国での空調衛生・換気に関わる学会で、様々なカンファレンス・展示会・ガイドライン・ガイドブック・雑誌・セミナーによって情報発信・交流・教育を行っています。このコラムでは海外の学会の中で主に上記2学会の活動について紹介していきます。 1回目の今回は既出のコラムでも紹介しております新型コロナウイルスについて同学会が発信している情報を紹介致します。 随時アップデートされている状況ですので、最新情報は各学会のHPを都度ご確認ください。

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2021.02.22 すべて / 水式空調
第8回:チルドビームの活用事例
近年、知的生産性・快適性の向上が見込めることから、輻射パネルやチルドビームといった冷温水を使った空調が一般的になってきております。今までのチルドビームは下記のような一次空気を供給するアクティブ型2方向水平吹出が一般的でインテリアに設置するものでした。 製品写真 気流方向 設置写真 しかし直近では、インテリアは輻射パネル、ペリメータはチルドビームという組み合わせの問い合わせも増えております。これはペリメータでは熱負荷が高いケースが多いので単位敷設面積当たりの熱処理量が大きいチルドビームにペリメータ熱処理を担当させる為です。そこで今回は弊社が取扱う製品群の中でもペリメータ用の設置に検討しやすい気流吹出方向を持ったチルドビームをご紹介します。     ① 1方向吹き 室内側のみへ水平に吹き出すことが可能です。 製品写真 気流方向 設置写真       ② 真下吸込+真横吹出 下がり天井に設置することができ、室内側へ真横に吹き出すことが可能です。 製品写真 気流方向     ③ 真横吸込+下方もしくは水平吹出 吹出温度によって水平吹出もしくは下方吹出を切り替えて吹き出すことが可能です。 下方吹出のみにすることも可能です。 製品写真 気流方向     ④ 真上取入+真下開口(自然対流パッシブ型) 天井内に流入したペリメータで暖められた空気を処理します。 製品写真 気流方向

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2021.01.27 すべて / 床吹出空調
第7回:床吹出方式の特徴(2)
床吹出空調方式が天井吹出方式に比べて優れた換気効率を有する空調システムであることは、これまでの種々の実験で立証されてきました。 左図に示したのはドイツKrantz社の実測データですが、空気中の汚染物質(パーティクル)の床上高さ方向の濃度分布は、天井吹出方式を100とした場合、床上1.2mで20%も少ないことがわかります。 また右図は日本のオフィスでの実測例1)ですが、こちらを見ても天井方式と比較して明らかに床吹出方式の浮遊粉塵濃度が低いことが見て取れます。 汚染物質(パーティクル等)の垂直分布 ※図をクリックすると大きくなります。       また、床吹出空調方式は周囲に対する汚染物質の影響が少ない空調方式であることがわかっています。 下の表は、タバコの煙を一例として測定したものですが床上1.1m高さ(着席者の呼吸域)での粉塵濃度は、22~27分後の値で天井吹出方式の約51%になっています2)。   床吹出し居住域空調方式と天井方式とのタバコによる粉塵濃度比較実験   ※図をクリックすると大きくなります。     これらのデータからわかる通り、床吹出方式は天井吹出方式と比べて優れた換気効率を有しており、居住域のパーティクル濃度はより低くなる方式と言うことができます。 1)、2):「床吹出空調Q&A 104の質問」((社)建築設備綜合協会 編)

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2021.01.27 すべて / 床吹出空調
第6回:床吹出方式の特徴(1)
床吹出方式はOAフロアが急速に普及した1980年代から欧州で盛んに取り入れられるようになりました。 日本でも弊社がクランツ社製品を取り扱いはじめた80年代後半から急速に普及が進み、既に約20万個以上の吹出口がオフィス、公共施設、美術館等で幅広く使用されています。                         某オフィス 某庁舎 某美術館 その主な特徴は以下です。 ・人の近くに新鮮な空気を送り込むことができる。 ・気流感の調整を個人個人が行うことができる。 ・床下空間を空気の通り道とすることでダクト工事が不要になり、イニシャル・ランニングコストを低減することができる。 ・OAパネルの位置を変えることでレイアウト変更に対応しやすい。   クランツ床吹出口を使用した居住域概念図 ※図をクリックすると大きくなります。     次回は床吹出方式の優れた換気効率について紹介致します。

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2020.12.25 すべて / 空調と換気
第5回:コロナ時代の換気対策(2)
さて、CO₂モニターなどを使って、その空間が人の排出するエアロゾル(新型コロナウィルス患者の場合はウイルスを含んでいる可能性がある)が多い、とわかったとしましょう。その場合、どうすれば適切に換気を行うことができるのでしょうか? よく扉を開ければ良い、と言われますが扉一箇所を開ければ十分な換気が行えるかと言うと、不十分な場合が多いと考えられます。   こちらのNHKの実験動画はTVで紹介されたのでご覧になった方も多いと思いますが、部屋の2ヶ所を開けること、1ヶ所しか開けられない場合は扇風機やサーキュレータを使って換気を促進することが有効であることが示されています。 NHK特設サイト 新型コロナウイルスより「より効果的な換気方法とは」  https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/special-program_0617/   とはいえ、どこから換気するとしても、室内の人は換気の途中で運ばれてゆくエアロゾルに暴露される危険は常にはらんでいます。 ではどういった対策がエアロゾルに対してもっとも効果的でしょうか?   一つの答えは「局所排気」を行うことです。 局所排気は新しいアイデアではなく有害物質(化学物質や煙、油煙など)が発生する工場などで広く行われている方式です。 身近なところではキッチンにあるレンジフードや焼肉店の煙除去フードも局所排気です。 つまり発生している有害物質が室内空間に広がる前に吸い込んで排気してしまおうという考え方ですね。 飲食店などで各テーブルの上に小型のフードをつけて排気すれば、エアロゾル感染の危険性を減らすことができると我々は考えています。 局所排気装置(イメージ) 局所排気 シミュレーション例

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2020.12.25 すべて / 空調と換気
第4回:コロナ時代の換気対策(1)
さて、このコラムですが、吹出し方式についての説明は一旦お休みして 新型コロナウィルスのエアロゾル感染を極力防ぐための換気の目安について考えてみたいと思います。

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2020.11.16 すべて / 置換空調 / 床吹出空調
第3回:従来方式とどう違うのか?
前の記事で床吹出方式と置換換気方式について簡単に説明しました。では従来の吹出方式とどう違うのでしょうか? 一般的なこれまでの吹出方式は「乱流混合方式」とも呼ばれています。一般的には天井に設置された吹出口から高速の気流を吹出して部屋全体の空気を撹拌し温度を均一化することを狙っています。 一方、床吹出方式や置換換気方式は人が滞在する居住域(一般に1.7m高さまで)を中心に空調を行いそれ以上の高さについては熱溜まりとなって良い、という発想の方式です。 人体やOA機器は熱を持っているので自然な上昇気流が起きます。その自然の力で熱や汚染物質は居住域から追い出そう、天井近くに追いやってしまおう、という考え方です。 乱流混合方式 床吹出方式 置換喚起方式

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2020.11.13 すべて / 置換空調 / 床吹出空調
第2回:床吹出方式と置換換気方式
前回の記事で触れた「床吹出方式」と「置換換気方式」について説明しましょう。 床吹出方式とは、床を二重床(OAフロア)にしてその空間を空気の通り道にし、二重床に設置した吹出口から空気を供給する方式です。 日本では当社が1980年代に紹介をはじめ、その後OAフロアの急速な普及とともに大規模本社ビルや庁舎、劇場などを中心に採用事例を増やしてきました。 某所への採用例 製品写真 吹出口の一般的な直径は200mmで、吹出した瞬間に室内空気を強く誘引することで風速は急速に減衰し居住者近くでは柔らかい気流になり、人やOA機器の熱が生み出す上昇気流とともにCO₂や汚染物質を部屋の上部に静かに押し上げてゆきます。OAフロアの位置を変えることでレイアウト替えにも簡単に対応できる、気流感がほしいところでは持たせることができる、等々の特徴があります。

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2020.11.10 すべて / 空調と換気
第1回:withコロナ時代の空調・換気
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっています。当初、感染は接触感染、飛沫感染で起こるとされていましたが、ここに来て「エアロゾル(マイクロ飛沫)」による感染の可能性が話題になっています。エアロゾルとは5ミクロン以下の微小な飛沫で、それより大きな飛沫のように重力で落下せず、一定時間空気中を浮遊します。 距離を取ることやマスクをすることだけでエアロゾル感染を防止することは困難であり、「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」¹⁾に提言されている通り、「いかに換気を良くするか」が感染防止の焦点であることは間違いありません。

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